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「苦しみに寄り添う」洞松寺の小野卓也住職・正式就任の儀式
(2021年5月17日山形新聞より)


晋山結制式に臨んだ小野卓也住職(H4卒)=長井市・洞松寺

 長井市草岡の曹洞宗三峯山洞松寺で16日、小野卓也住職(47・H4卒)が正式に就任する儀式「晋山結制式(しんざんけっせいしき)」が行われた。同寺の33代住職を1998年から務めており「初心にかえった気持ちで一つ一つの法事やほかの寺院との付き合いに臨みたい」と抱負を語った。

 稚児行列に続き、同寺の本堂で就任式となる「晋山式」、住職が世界の安寧を祈り僧侶たちと問答する「晋山上堂」、弟子が説法や問答を行う「首座法戦式(しゅそほっせんしき)」が行われた。

 晋山上堂では、僧侶が新型コロナウイルス禍での生き方や人間の心のありようについて問うた。緋色の衣を身につけた小野卓也住職は壇上に立ち「人の幸せを思い、喜んでもらうことを重ねることが生きる目的ではないだろうか」「人の苦しみに寄り添って心の闇を照らしたい」などと答えた。

 檀家でつくる護持会(尾形義昭会長)が主催し、檀家の住民や近隣の寺院の僧侶ら約100人が参加。昨年6月に行う予定だったがコロナ禍の影響で延期していた。式は周囲の信任を得た上で行われる上に、準備に時間がかかるという。