藩校興譲館、米沢中学、米沢一高、米沢西高、米沢興譲館高と続く米沢興譲館同窓会公式サイト

ホームページロゴ

 

変異株拡大なら感染増・山形大医学部今田教授(S58卒)が警鐘・防止対策さらに徹底必要
(2021年4月11日山形新聞より)


今田恒夫山形大医学部教授(S58卒)

 新型コロナウイルスの変異株が県内でも見つかった。従来株より感染力が高く、今後変異株が主流になる可能性も指摘されている。山形大医学部の今田恒夫教授(公衆衛生学・S58卒)は「変異株が広まれば感染者数は今後も高止まり、もしくは増えるだろう。これまでの感染防止対策をより強化しなければならない」と警鐘を鳴らす。以下は一問一答。

 ―県内では流行第3波で、宮城県由来の変異株(E484K)が見つかった。今後広がる可能性はあるのか。

 「変異株はすでに本県に入ってきており、今後は変異株が主流となって広まることが予想される。現在もコンスタントに陽性者が出ているが、当面この流れは簡単には変わらないのではないかと思う。変異株は全般的にN501Y、E484Kにしても従来株より感染力が高いとされる。それは国内の他県の状況を見ても明らかだ。このままでは感染の高止まり状態が続くか、もしくは増える可能性があると思う」

 ―今後はどのような対応が必要か。

 「基本的にはまずワクチン接種を済ませることが一番望ましいが、そこに至るまで時間を要する。一般の人は今できる感染対策をしっかり行ってほしい。新しい対策は残念ながらない。従来徹底してきた手洗い、マスク着用、3密(密閉、密集、密接)の回避は効果がはっきりわかっている方法だ、今まではマスクを外して会話する時間が長い人が感染していたが、昨今の感染状況を見ると、短い時間でもこうした場合に感染している」

 ―N501Y、E484Kが同時流行する可能性はあるのか。留意するべきことは。

 「それぞれ株は違うが、同時流行すると思う。従来株より感染が広がりやすく、欧米では1人が両方の変異株に感染したケースも確認されているようだ。ウイルスは途中で変異するもの。これまでと同じような感染対策を続ければ、このまま陽性者が増える可能性がある。マスクを外しての短時間の会食や会話を徹底して避けるなど、今までよりも徹底した感染防止対策が必要だ」

気を緩めず予防策徹底して・今田恒夫教授・一問一答(2020年7月9日山形新聞)
新しい生活様式・買い物や仕事見直して・山形大・今田恒夫教授(2020年5月25日山形新聞)
感染防止 一人一人にかかっている・山形大・今田恒夫教授(2020年4月21日山形新聞)
腎臓病・発見の鍵「タンパク尿」今田恒夫さんく2012年9月26日山形新聞)