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新しい生活様式・買い物や仕事見直して・山形大・今田恒夫教授(公衆衛生学・S58卒)
(2020年5月25日山形新聞より)


今田恒夫・山形大医学部教授(S58卒・公衆衛生学)

 ―新型コロナウイルスの感染拡大防止で、政府の専門家会議は「人との接触を8割減らす」との目標を掲げた。接触削減に向けた10の具体的ポイントは。

 「身近な例では日々の買い物がある。『スーパーには1人または少人数ですいている時間に』としている。具体例を日々継続することが大切だ。仕事ではテレビ会議での打ち合わせを取り入れ、通勤時は人との重なりを減らすため柔軟な勤務シフトや時差通勤が効果的だと思う」

 ―働き方も大きく変わってきそうだ。

 「必ずしも対面の必要がない会議などは極力減らし、ウェブ上でのやり取りを勧めたい。直接対面しなくても済ませることができる取り組みは、積極的に導入した方がいい。自分たちの仕事をもう一度点検すべきだろう。ただ、完全に人との接触をなくすことは難しい。職場や家庭では、人が動く導線が不必要に交わらないよう工夫したい。職場ではエレベーターなどの同じ時間、同じ場所での利用を回避すべきだろう」

 ―人との接触を減らすため大切な心構えは。

 「政府の緊急事態宣言が一部解除となり、さまざまな制限が緩和された。だが、新型コロナのワクチンができたわけではない。全国的に感染者の数が減ってきたのはみんなが接触の機会を減らしてきた努力の結果。制限緩和で、再び感染が広まる恐れはあり、宣言の解除でもとの生活様式にすぐ戻れるものでもない。『新しい生活様式』を身に付け、、警戒を続けてほしい」

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