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感染防止 一人一人にかかっている・山形大・今田恒夫教授(公衆衛生学・S58卒)
(2020年4月21日山形新聞より)


今田恒夫・山形大医学部教授(S58卒)

 県内の新型コロナウイルスの感染者数は20日までに計64人で、このうち10〜30代が全体の3割超の21人に上る。公衆衛生学が専門の今田恒夫山形大医学部教授(S58卒)が同日、山形新聞の取材に「今や感染拡大の中心にいるのは若い人たち。感染防止は若者一人一人の行動にかかっている」と警鐘を鳴らした。以下は一問一答。

 ―県内に限らず全国で若者の感染が目立つ。どのような意識を持つべきか。

 「感染拡大の中心にいるのは現在、若者だ。若者は体力があるため、症状があまり強く出ない場合は多少、体調不良であっても大丈夫だという過信が見られるようだ。意識が足りないのではないかと心配している。このまま感染が広がるか、防ぐことができるかは、若者の行動にかかっている」

 ―県内では無症状の感染者が多い。

 「(PCR検査をしない状況で)無症状者を見つけることは難しい。自分もどこかでウイルスをもらっているかもしれない、自分も知らない間に他人にうつしてしまっているかもしれない、という意識を常に持って行動するしかない。『自分に限って感染することはない』と思わず、現実的な目の前の危険を認識して行動してほしい」

 ―ゴールデンウイークを控え、若者の行動が活発となり、集まる機会が増える可能性がある。感染リスクを考え、どんな行動をすべきか。

 「人が集まる所に感染リスクは生まれる。やむを得ず参加する場合でも、できるだけ回数を減らしたり、時間を短くすることが重要だ。会合に出たとしても、相手の近くで正面を向いて会話することを避けるなど具体的にできることを一つ一つ取り組んでもらいたい」

 ―体調の異変を感じたら、まず取るべき行動は。

 「職場でも家でも基本は毎朝の検温だ。いつもと比べて熱がないか確認し、職場や家族の中で健康状態を確認し合うことが重要。お互いを守る意識を持ってほしい。感染の疑いがあったら、出勤しない、家の中でも家族にうつさないように個別に一つの部屋で過ごす、といった対応が求められる」

腎臓病・発見の鍵「タンパク尿」今田恒夫さんく2012年9月26日山形新聞)