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「万世大路」さらに後世へ・明治の偉業・苦労散策のお供に
米沢の2住民団体、DVD・ガイド本 (2020年10月27日朝日新聞より)


DVDとガイドブックを紹介する保存会の梅津幸保会長(S39卒)と、振興会の菊池正信会長
=米沢市の万世コミュニティセンター

 山形、福島県境を明治時代から結ぶ「万世大路」や地域の魅力を知ってもらおうと、米沢市万世地区の住民たちがDVDとガイドブックを作った。住民たちは「良いまちづくりにつなげたい」と説明している。

 制作したのは、二つの住民団体で、いずれも同地区の全約1千世帯が加入する。「歴史の道土木遺産萬世大路保存会」がDVD「萬世大路―歴史の道土木遺産を訪ねる―」を手がけ、地縁団体でもある「万世教育振興会」が「万世のウォーキングガイドブック」を作った。

 DVDは、万世大路を生かした地域作りの活動が、今年2月に県の「未来に伝える山形の宝」に認定されたのをきっかけに企画。山形―福島間の難路を結び、1881(明治14)年に完了したトンネル工事から、昭和初めの自動車道としての大改修、1960年代の国道13号、2017年開通の東北中央自動車道まで歴代の道を約30分間の映像で紹介する。保存会は「厳しい大自然に立ち向かった明治の偉業と苦労を後世に伝え、何気なく利用している道路のありがたみを感じ取ってほしい」としている。

 ガイドブックはポケットサイズで40ページ。万世地区の名所・旧跡の由来や謎を「面白く読み取ってもらおう」と企画。振興会によると、地区内に工業団地があり、転勤で移ってきた住民からも「地区のことを教えてほしい」との声があったという。自然や歴史、文化財など7章に分けて計59カ所を紹介。それぞれの場所を記した地図もあり、散策時に役立つようにした。

 保存会の会長を務める万世コミュニティセンターの梅津幸保館長は「万世大路の歴史や地区の見所などをわかりやすくまとめた。魅力を多くの人に知ってほしい」と話した。

 DVDは1枚1千円(税込み)、ガイドブックは1冊400円(同)。同センター(0238・28・5381)で取り扱っている。

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