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先輩アスリートより君に贈る言葉・道しるべ再設定しよう・池田めぐみさん(H10卒)
(2020年5月27日山形新聞より)


フェンシング・池田めぐみさん(H10卒)

 ロンドン五輪を目指す中で乳がんを患い、現役を引退を決意したときのことを思い出します。突然、夢がついえたことに落ち込み、何を道しるべにしていけばいいのか悩みました。中高生の皆さんも同じような思いを抱いているのではないでしょうか。でも嘆くばかりでは意味がありません。

 私が前を向くことができたのは、どん底から這い上がる方法をスポーツから学んでいることに気づいたからです。敗北やスランプ、けがを糧に努力することを繰り返してきたことは未来を創造する力になりました。勝つためのプロセスで身に付けた力は生きる力にもつながります。

 大事なポイントは「自分で決める」ということ。コロナや他人のせいばかりにしてばかりでは成長を阻害するだけです。自ら考えて新たな道しるべを再設定していきましょう。挑戦し続けてきた皆さんならできるはずです。あとは好奇心。困難を乗り越えた先にある景色にわくわくする気持ちがあれば、きっと強くなった自分に出会えると思います。

 当り前じゃない今回の経験は強みにもなるはずです。今はネガティブな感情があふれているかもしれませんが、ポジティブに捉える視点も忘れないで、自分なりの正解を見つけていくことが人生の財産になるはずだから。

 ■池田めぐみ(いけだ・めぐみ) 米沢興譲館高でフェンシングを始め、長らく女子個人エペの国内第一人者として活躍。2004年のアテネ五輪28位。08年北京五輪15位。県スポ協スポーツ指導員などを務める。南陽市出身。40歳。

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