洋画家・沖津信也さん(S41卒)文学に重ねて描く・山形で個展
(2017年5月30日山形新聞より)
作品について来場者に説明する沖津信也さん(S41卒)=山形市・文翔館ギャラリー
洋画家沖津信也さん(69・S41卒)=米沢市木場町=の個展が山形市の文翔館ギャラリーで開かれている。俳人松尾芭蕉の「奥の細道」や詩人真壁仁(山形市出身)の詩を咀嚼した上で描いた県内外の風景画が並ぶ。
沖津さんは17年余り取り組んできた芭蕉を中心に、文学作品を踏まえて風景を描くことを続けている。現場にキャンバスを持ちこみ、点描で描く。米沢市の舟坂峠で描いた作品は、真壁の詩「峠」を意識した。過去から未来へと続く道をイメージしたという絵は、人生の岐路をうたった真壁の詩に重なる。杉並木の間に立つ羽黒山五重塔を描いた大作「緑陰の塔」、夕日が最上川を照らす「夕照最上川」など88点を展示している。
沖津さんは「壁にぶつかったとき、さまざまな文学作品が、絵を描く際の糸口を示してくれる」と話す。6月4日まで。
※芭蕉の足跡たどり独自の点描で表現・沖津信也さん、都内で個展(2016年9月19日山形新聞)
※芭蕉の足跡鮮やかに・洋画家・沖津さんが個展(2013年5月18日山形新聞)
※「奥の細道」現地をたどる・米沢の油絵画家・沖津信也さん(2012年2月5日山形新聞)
※点描画法で四季描く・沖津さん油絵展(2010年6月17日山形新聞)
※点描で描く本県山河 米沢の沖津さん都内で個展(2009年11月20日山形新聞)