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点描画法で四季描く 沖津さん(S41卒)油絵展 (2010年6月17日山形新聞掲載記事)

沖津信也さん
来場者に作品を解説する沖津信也さん(S41卒)=米沢市・大沼米沢店

 点描画法で風景画を描く米沢市在住の画家沖津信也さん(62・S41卒)=木場町=の作品を集めた「〜ふるさとの太陽と山河を描く〜沖津信也油絵展」が16日、同市の大沼米沢店で始まった。
 画業40年の集大成と位置付けた個展。南陽市烏帽子山の満開の桜や、新緑の飯豊連峰、雪の斜平山、残雪輝く吾妻連峰など、置賜を中心とする県内の敷きや古民家などを描いた60点を展示している。
 太陽が創作の重要なテーマで、最上川源流域から昇る朝日や米沢市内の散居集落に注ぐ陽光、松山町の眺海の森から見た日本海に沈む夕日など、多彩に表現された光線が印象的。沖津さんは「生きる喜びや人、自然との出会いを表している」と解説する。

沖津信也油絵展

 創作を続けながら独自の点描技術を磨いた。「現場では変化に富む自然から受ける感覚を、熱いうちに素早く打つ」。一方、アトリエで大きな作品に仕上げる場合は、腰を据えてじっくり取り組むという。1966年日展入選した100号の大作「陽は昇る」は完成まで3年を費やした。沖津さんは「気が遠くなるほど点を打った」と振り返り、「点を多く打つほど静寂な世界を創出できる」と、教員生活を送りながら画業に打ち込む中で到達した独自の感覚を説明した。
 同日夜にはグランドホクヨウ米沢で個展開催と画集発刊を記念したパーティーが開かれ、美術関係者らが沖津さんの更なる活躍を期待した。個展は21日まで。

6月17日山形新聞