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新聞を語ろう・お風呂でリラックスし熟読・池田めぐみさん
(H10卒・県体育協会スポーツ技術員、アテネ・北京五輪フェンシング日本代表)
(2016年8月15日山形新聞より)


新聞を手に五輪出場の思い出を語る池田めぐみさん(H10卒)=山形市

 新聞を読み始めたのは、小学校の陸上大会で結果を出して、山形新聞のスポーツ欄に自分の名前が載ったのがきっかけです。朝、父が一番初めに郵便受けから新聞を取ってくるのが我が家の流れ。新聞を広げてチェックして、「ほら載ったぞ」って。
 周囲には意外に思われるかもしれないけど、新聞はよく読んでいました。今もありますが、中学や高校の時はお風呂でです。フェンシングをしたあとは体が疲れて半身浴をするのですが、どうも手持ちぶさた。そこで使い勝手のいいのが新聞でした。
 読みながらリラックスしてお風呂に入る。夜だと家族は読み終わっているし、テレビ欄だけ抜き取って。「このぐらい読むと何分たつ」と入浴時間の目安としても役立ちました。でも、休日は午前中で部活が終わってそこから風呂に入るので、家族からクレームがあったかな。読み始めるのは一面からで、政治面、地域の話題へと移って情報収集していきました。
 受験などでは新聞のコラム、社説がテーマになって出題されます。高校の授業でも小論文を書くとき、自分の考えをまとめて、人に伝わるように文章を作る必要があるじゃないですか。振り返ってみると、そういうスキルを新聞から学んだ気がします。自分の気持ちを言葉にして、文章にまとめる力は入試だけでなく、日常生活を送る上でも大切なこと。政治や国際情勢のことは、最初はよく分からなくても、繰返し読むと理解できるようになる。そういうトレーニングも新聞でしていたと思います。
 今はインターネットで情報を選択し、入手できる時代。使いやすくて情報をすぐ検索できるけれど、自分で情報を探し、興味を持ったことが視覚的に分かる充実感を得られるのが新聞だと思います。
 アテネと北京のオリンピックに出場したとき、私が載った新聞記事をすべて両親がスクラップにしてくれていました。小さい記事も含めて全部で、父が見逃したものは母がファイルにとじてくれました。金メダルを取れれば良かったのかもしれませんが、自分が頑張ったという足跡が残るのがうれしい。1回だけのオリンピック出場だと「まぐれ」「ラッキー」と言われると思いますが、2大会連続は実力がないと出場できない。こだわっていたのはそこでした。
 私には今、2歳の息子がいます。もしいつか自分でファイルを見つけて開く瞬間が来たら、「かあちゃんはこんなことやっていたんだよ」って教えてあげようかな。スクラップしたものは確実に残りますから。楽しみですね。

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8月15日山形新聞