鷹山輩出の秋月家・三名君の改革考察・九里学園高で講演会
（2019年7月9日山形新聞より）
高校生と一般来場者が一緒に聴講した「三名君のまち」講演会＝米沢市・九里学園高
米沢藩9代藩主上杉鷹山を生んだ高鍋藩（宮崎県高鍋町）秋月家が輩出した名君3人について考える「三名君のまち」講演会が8日、米沢市の九里学園高で開かれた。同校の遠藤英教諭（S60卒）が講師を務め、鷹山の改革の背景には秋月家とのつながりが大きいことなどを解説した。
秋月家出身の鷹山と、兄で本家を継いだ秋月種茂、種茂の次男で秋月藩（福岡県朝倉市）に入った黒田長舒（ながのぶ）について、それぞれの藩政改革を考察した。
遠藤教諭は3人が天明の大飢饉後の同時期に改革を本格化させたことを挙げ、「鷹山一人が優れた天才だったわけではなく、3人がそれぞれの場所で同じ姿勢で改革を進めていた」と強調。鷹山は種茂を手本として慕っており「兄の方が自分より優れている」との言葉を残していることも紹介した。
「米沢・朝倉交流会」（北村正敏会長・S41卒）と同校が主催。市民と生徒合わせて約100人が聴講した。
※米沢中部地区の歴史痕跡を紹介・地元で講演会・遠藤英さん（2018年6月28日山形新聞）
※「戊辰 無駄な戦い」会津若松でシンポ（2018年5月21日朝日新聞）
※上杉鷹山が伝授「伝国の辞」に理解（2013年4月29日山形新聞）
※直江兼続素顔に迫る・長谷堂合戦 遠藤英さん（2009年10月14日山形新聞）
