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人との出会いを大切に 全力で歩んだ半生紹介 近野兼史さん(S17卒)出版
  (2013年12月27日山形新聞)

近野兼史さん
「人との出会いこそが大事」と著書を手に語る近野兼史さん(S17卒)

 米沢市出身で財団法人近野教育振興会(同市)理事長の近野兼史さん(89・S17卒)=仙台市=が、さまざまな人と出会いながら突き進んできた自身の人生行路を振り返る「羅針盤―米沢から仙台へ」を自費出版した。
 近野さんは米沢に食品スーパーを創業し、経営手腕を買われてジャスコ(現イオン)と合併後、取締役として仙台を拠点に東北全域の店舗展開に尽力。退職後に教育振興会を設立、高校生対象の奨学金給付事業を続ける。「羅針盤―」は米沢に生まれ仙台で覇権を広げた戦国武将伊達正宗に自身をなぞらえ、米沢から仙台に移り全力で歩んできた半生を紹介している。
 戦後の物資不足の中、狙いを付けた品を大量調達し販売する戦略や、時代を先取りしたキャッチコピーで成功に導いた商業人としての思い出に多くのページを割く。政財界の大物との出会いや、当時の仙台市長に泉市(当時)との合併を進言した興味深いエピソードもつづった。
 「人生は人に借りを返していくこと。卒寿を迎え、人との出会い、コミュニケーションの大切さを痛感する」と近野さん。「羅針盤―」完成を待たず9月に永眠した妻英子さんのため、近野さんは夫婦思い出の写真に詩を添えた小冊子「偲び草」もまとめ、墓前に報告したという。
 「羅針盤―」「偲び草」は各500部印刷し知人に配った。問い合わせは笹氣出版印刷022(288)5555。

経営者の信念、教育への思い…近野兼史さんが出版(2013年6月14日山形新聞)
人格教育の大切さ訴える 米沢出身の近野兼史さん、エッセー集出版(2012年9月7日山形新聞)
妻への感謝 詩で表現・米沢出身の近野兼史さん出版(2010年7月20日山形新聞)

12月27日山形新聞