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ルーブル美術館記念公募展、本県2人が最高賞 仏が選んだ日本の美 (2012年5月20日山形新聞)

沖津信也さん
最高勲章を受章した「夕照最上川」と沖津信也さん(S41卒)

 フランス芸術協会などが世界で活躍する日本人芸術家の作品を集めて開いた公募展で、河北町や知の自営業安部昭好さん(67)と、米沢市木場町の画家沖津信也さん(64・S41卒)の2人が、最高賞に当たるフランス芸術最高勲章に輝いた。公募展は、フランスの世界最大級の国立美術館、ルーブル美術館の世界文化遺産登録20周年を記念して開催された。最高勲章は日本全国で40人ほどに与えられた名誉で、フランス芸術協会や美術評論家による審査の結果、5万7324人の中から選ばれた。

 息飲む景色に無我夢中
 沖津さんの受賞作品は「夕照(せきしょう)最上川」。雄大な最上川と周囲に広がる田園地帯が夕日に照らされ、黄金に輝く情景を巧みな点描法で表現した力作だ。酒田市の眺海の森から見える風景を描いたもので、この景色を目の当たりにした際、「息をのみ、無我夢中で点を打った」という。
 2003年に同美術館の「美の革命展」でグランプリを受賞しているほか、06年にル・サロン展永久会員になるなど、これまでもフランスには縁が深かった。こうした経緯もあり、今回の公募展にもフランス芸術協会からの推薦を受けて出展することとなった。
 「これまでの功績が認められた」と喜びを口にする沖津さん。一方で、「まだ研さんを積んでいかなくてはならないと、身の引き締まる思い」と語り、今後の創作活動に向けて決意を新たにしている。

「奥の細道」現地をたどる・米沢の油絵画家・沖津信也さん(2012年2月5日山形新聞)
点描画法で四季描く・沖津さん油絵展(2010年6月17日山形新聞)
点描で描く本県山河 米沢の沖津さん都内で個展(2009年11月20日山形新聞)

5月20日山形新聞