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NHK米沢中継所、24年度にも跡地返還・迅速活用に初会合・市民ら協議会、市と連携強く
(2021年6月23日山形新聞より)


NHK米沢ラジオ中継放送所の跡地利用について議論した協議会=米沢市南部コミュニティセンター

 米沢市の米沢城二の丸に位置するNHK米沢ラジオ中継放送所(丸の内1丁目)の移転スケジュールがNHKから示されたことを受け、地元住民や観光、歴史、文化団体らでつくる協議会は21日、同市で第1回会合を開き、、返還後の土地を速やかに活用できるよう、市と連携を強めながら在り方の検討を進める方針を決めた。

 放送所の土地は1952(昭和27)年から市がNHKに無償貸与している。観光拠点の上杉文化エリアに立地することなどから、2012年に地元関係者らが移転要望書を市に提出している。今月1日には、NHKが国会で「2023年度に移転を完了し、24年度に現在地を返還できる見通し」だと説明した。

 関原氏が会長に

 南部コミュニティセンターで開いた初会合には、米沢観光コンベンション協会や上杉神社、地元町内会や放送所に隣接する上杉伯爵邸などから約20人が出席。これまで要望を行ってきた各団体などが所属する「NHK跡地整備推進連絡協議会」をリニューアルし、新たに米沢御堀端史蹟保存会会長の関原謙一氏(S43卒)が会長に就任した。「歴史は観光の大要素」とする考えの基、まちづくりの一環として活用法を考えていくことを確認した。

 跡地の活用法について出席者は「このエリアにふさわしいかたちになれば」「お堀沿いの周辺道路の安全性の確保も考えたい」「市内各地の銅像や記念碑などを集めては」などの意見が上がった。一方、幼少時に放送所周辺で遊んだ思い出を懐かしむ声もあった。会議に出席した市の遠藤直樹企画調整部長は「市役所内部での調整も必要だが、皆さんと一緒に考えていきたい」と述べた。