縁ある石巻に広介童話・小学校など・高畠の記念館贈る (2020年10月31日山形新聞より)
石巻市に童話を寄贈し、浜田広介記念館の取り組みなどについて説明する島津正道館長(S50卒)
=石巻市役所
高畠町の浜田広介記念館(島津正道館長・S50卒)は27日、東日本大震災で被災した宮城県石巻市と同市内の教育機関に広介の童話を寄贈した。
被災地に本を贈る活動を続けている森田和彦さん(兵庫県三木市)の働き掛けで実現。昨年度のひろすけ童話感想文。感想画全国コンクールで石巻市の児童が感想文の最高賞を獲得したことや、同館で毎年「石巻ど根性ひまわり」を育てながら震災の風化を防ぐ取り組みを行っていることなどから、同市への寄贈を決めた。
贈呈式は市役所で行われ、島津館長が亀山紘市長に代表作の「泣いた赤おに」などを手渡した。このほか市立図書館に「泣いた赤おに」5冊、市内33の全小学校に「こがねのいなたば」など七つの物語を3冊にまとめた「ひろすけ童話セット」を1セットずつ寄贈した。島津館長は「作品は人として大切な心を育んでくれる。有名な『泣いた赤おに』以外の童話にも親しんでもらいたい」と話していた。
※手紙を通し知る内面・浜田広介の書簡展・高畠(2017年8月22日山形新聞)