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地元米沢の観光振興に経験生かす・JR米沢駅長・佐藤文俊さん(S57卒)
(2021年3月22日米沢新聞より)


佐藤文俊JR米沢駅長(57・S57卒)

 昨年12月にJR米沢駅長に就任。28年ぶりに2度目の米沢駅で、これまで培ってきた経験を活かし、鉄道の安全を守り地元米沢の観光を盛り上げていく。

 国鉄職員の祖父や父の後姿を見て育った佐藤さんは、高校を卒業してすぐに日本国有鉄道に入社。国鉄最後の採用として入社した。国鉄として5年、JR東日本で5年の合わせて10年間、米沢駅で構内の入換や信号管理などの運転業務に当たった。平成4年のべにばな国体に合わせた山形新幹線開通の年に、当時の東北地域本社のちの仙台支社に単身赴任し、途中福島駅や新庄駅でも勤務。平成19年の山形新幹線つばさのダイヤ作成は、佐藤さんが行ったという。昨年12月に、28年振りに米沢駅に戻り駅長として配属された。

 4月から始まる東北DCに向けて、佐藤駅長は「デジタルを駆使して行う東北MaaS(マース)の置賜版を、米沢駅として観光客に広くPRするなど、しっかりと東北DCの中で展開しなければならない」と話した。来月17日は、新潟〜酒田間の羽越線を走る観光列車「海里」が米坂線に登場。米沢駅から坂町、余目から新庄まで日本海側を通って走るという。チケットは完売しているが、午前8時38分に米沢駅を出発。米坂線沿線で風貌を見ることができる。

 中学校の部活動では、陸上選手として100M走で11秒3の記録を叩き出し、県大会で優勝の経験がある脚力を持つ。(高校時代:400Mリレーでインターハイに出場)バイクでのツーリングで林道を走るのが趣味と言い、仙台との往復もバイクだったという。現在、息子2人は独立し妻と娘の3人暮らしになったものの、「28年間の単身赴任のブランクなのか、まだしっくりこない生活」と話す。

 佐藤駅長は「地元に戻ることができたので置賜、米沢のために今までの経験を生かして、JRとしてできることをしていきたい。まずは東北DCをしっかりPRしていく」などと意気込みを語った。