東北・新潟の宝探して・県内関係者絆キャンペーンPR
(2020年7月28日山形新聞より)
絆キャンペーンをPRする県内の関係者(右・安部里美さん・H10卒)=山形市・JR山形駅
新型コロナウイルス感染拡大で落ち込んだ観光需要の回復を目指し、東北6県と新潟が連携して展開する「東北・新潟応援!絆キャンペーン」のPRが27日、山形市のJR山形駅で行われた。県内の観光関係者らが「この機会に山形や近県に目を向け、新たな魅力を発見して」と呼び掛けた。
キャンペーンはコロナ禍で遠出を控える人が増える中、改めて足元の観光を楽しんでもらおうと、東北観光推進機構(仙台市)が自治体、観光事業者と連携して1日から展開している。特設サイトによる情報発信が軸で、新たに作った東北発着の旅行商品や外国人旅行者向けの体験を日本人向けにアレンジしたもの、各地のグルメ、イベントなどを紹介。現在、本県の40件を含む130ほどを掲載しており、順次増やす。
PR活動は山形市山寺の立石寺住職清清原正田さん、米沢市の大平温泉滝見屋若女将安部里美さん(H10卒)同機構の担当者が行った。山形駅東西自由通路に県のキャラクター「きてけろくん」と共にマスクを着けて立ち、観光客や市民にキャンペーン内容を紹介した。
これに先立ち、県庁で開かれた記者会見で清原さんは「春以降、どの店も収入は例年の10〜15%程度」と厳しい状況を説明し「県内の家族連れなどが来てくれることを期待している。各施設とも感染防止対策をしており、安全な環境で自然や温泉、食べ物を楽しんでもらいたい」と述べた。安部さんは「昨年費など数字で見るとがっくりすることも多いが、宿の強みを見直す機会になった。山形には知られていないこと、場所が多くある。県内の人にも宝物を見つけるような気持ちで観光してほしい」と語った。
絆キャンペーンは来年3月まで、エリア内での観光の機運を高め、4月からの東北デスティネーションキャンペーン(DC)につなげていく。