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飲んで感じて白竜湖の風・南陽4年目ワインプロジェクト・自然乾燥ブドウ使い完成
(2020年6月11日山形新聞より)


白竜湖からの上昇気流で乾燥させたブドウを使って醸造した「HAKURYU-DRY」(右側の瓶)
左はプロジェクト提唱者の結城秀人社長(S54卒)=南陽市椚塚・結城商店

 県産ブドウ発祥地として知られる南陽市赤湯で。4年目を迎えた「ワインプロジェクト」として、2019年度に収穫されたブドウから醸造したワインが完成し、販売が始まった。白竜湖からの上昇気流を活用し、自然乾燥させたブドウを原料としたもので、味わい深さが特徴的な仕上がりとなった。

 プロジェクトは「ブドウとワインの赤湯」という地域ブランド力を高めようと、結城商店(同市椚塚)の結城秀人社長(60・S54卒)が17年に提唱。1年目は一口3986円の資金協力者に2種類のワインを提供し、2年目の18年は資金協力を求めず、マスカットベリーAで造った赤とナイアガラの白を同店で限定販売した。

 3年目の昨年は、資金協力者用にパラグライダーで通名な市内の十分一山で栽培したブドウを使用。2種類提供するうちの1種の原料に、白竜湖からの上昇気流にさらして自然乾燥させた「干しブドウ」を使った。


十分一山の山頂付近で自然乾燥させたブドウ

 従来のブドウよりも重量が約20%減となり、糖度はこれまでの16〜20度を上回る23度に達した。名称を「HAKURYU-DRY」とし、ラベルには白い竜を描き込んだ。このほか、一般向けのみのナイアガラ。スチューベン、甲州を原料としたワインも含め、計1200本を生産した。仕込みは市内の須藤ぶどう酒とイエローマジックワイナリーの2醸造所で行った。

 資金提供者向けの2種、一般向けの3種のほか、樹齢80年の古木から収穫したブドウを活用したものも含めた計6種類を8日から同点で販売している。価格は720ml瓶の「HAKURYU-DRY」が2860円、「マスカットベリーA」が2310円、古木の「OLD」が3986円、ナイアガラが2310円、スチューベンが2310円。750mlの甲州は3080円となっている。

 「HAKURYU-DRYは飲み応えもあり、肉料理に合いそう。『赤湯のワイン』を広く発信したい」と結城社長。ワインの取扱店も募集している。問い合わせは同店0238(43)6333。