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我妻栄をずっと学んで・地元出身の民法学者、功績紹介冊子・小5全員に毎年配布
(2019年9月23日山形新聞より)


子どもたちに我妻栄の冊子を贈る矢尾板操館長(S43卒)=米沢市・関根小

 米沢市出身の民法学者我妻栄(1897〜1973年)の功績を子どもたちに知ってもらおうと、同市の我妻栄記念館(矢尾板操館長・S43卒)は本年度から、市内の小学5年生を対象に我妻を紹介した冊子を毎年配布する。矢尾板館長は「継続的に行うことで、子どもたちが我妻栄について学ぶことを文化にしたい」と話す。

 冊子は、同館を運営する米沢有為会(大滝則忠会長)が2012年に開館20周年を記念して作成した。タイトルは「故郷を愛した民法学者我妻栄先生」で、米沢で育った子ども時代や民法研究の功績などを紹介している。A5判16ページ。

 12年には市内の小学5、6年生に配布したが継続的に子供たちに読んでもらいたいと、冊子を再度活用することを決めた。市からの運営補助金を使うことで継続的に実施し、今年は市内18校の5年生向けに730部を配る。教師用などを含め、千冊を増刷した。

 11日に関根小(太田広和校長、32人)で贈呈式があり、矢尾板館長が5年生4人にそれぞれ冊子を手渡した。佐藤美彩さん(11)は冊子をめくりながら「この本を読んで我妻栄について知りたいです」。矢尾板館長は「人柄も素晴らしい人だった。子供たちにもっと知ってもらいたい」と話した。