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心象にじむ「古里」描く・小林充也さん(S49卒) (2019年5月23日米沢新聞より)
追記:淡い色彩とタッチ・故郷の米沢で個展・新潟の小林充也さん
(2019年5月24日山形新聞より)


 新潟県上越市在住で米沢市出身の日本画家、小林充也さん(S49卒)の個展「ふるさとを描く」が同市の文化複合施設ナセBAで開かれている。小林さんの心象も反映した古里米沢の風景画など約30点が並び、来場者の目を楽しませている。

 小林さんは1955年生まれ。新潟県展や日展などで数々の入賞・入選歴がある。テーマはなく、身近なものをモチーフに描いてきたという。移り住んだ新潟で絵を描き始め45年の節目を迎えたことから、初めて米沢で個展を開催した。

 会場には、はがき大からびょうぶに描かれた作品まで、大小さまざまな日本画が並ぶ。いずれも淡いタッチで、小林さんの記憶や思いがにじみ出ているかのよう。このうち、びょうぶに描かれた「斜平山」は雄大で迫力があり、注目を集めている。展示は26日まで。

 5月25日追記分

 米沢市出身で、新潟県上越市の画家小林充也さん(64・S49卒)の「日本画展」が米沢市の市民ギャラリーナセBAで開かれている。生まれ故郷での個展は初めてで、初冬の斜平山や兄と遊んだ少年時代の思い出などを淡い色彩とタッチで表現している。

 小林さんは新潟県の公立高校で美術教師を長く務め、昨年3月に一線を退いた。25年前から日本芸術院の山ア隆夫先生から指導を受け、日本画に取り組み、日本美術展覧会や新潟県展などで多くの入選を果たしている。

 今回は約40点を出品した。初冬の斜平山はびょうぶに仕上げた。尾根は雪に覆われるものの、ふもとは紅葉が広がっている神々しい光景を描いた。また、自宅の庭で兄とビー玉遊びをしていた少年時代の記憶を基に描いた作品は、日暮れまで夢中になって遊んだ懐かしさを思い起こせる画風で、多くの人たちが足を止めて見入っていた。26日まで。