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旧町名の歴史冊子に・絵図、写真交え由来や特色紹介
米沢観光ガイド・香坂文夫さん(S41卒)出版
(2019年4月17日山形新聞より)


米沢市のまちづくりの歴史を紹介している「米沢の旧町名と地域づくり」

 鉄砲屋町(現中央3丁目)や屋代町(同丸の内2丁目)など、米沢市内の旧町名の由来と現代までの米沢市街地のまちづくりを紹介しようと、同市の観光ボランティア「おしょうしなガイド」の香坂文夫さん(71・S41卒)=同市城北2丁目=が調査した内容を冊子にまとめて自費出版した。江戸時代の城下絵図や現代の地図、写真を掲載。現在の街並みを形作った上杉家家臣・直江兼続の時代と現代とを一目で見比べることができる構成となっている。


香坂文夫さん(71・S41卒)

 米沢工業高の元教諭の香坂さんは2009年、NHKの大河ドラマ「天地人」の影響で観光客が増加した際、知人に頼まれて観光ボランティアガイドに就任した。土木技術や都市計画を専門としてきたこともあり、直江が整備した城下町の形がそのまま残る街の様子を魅力として発信したいと考えた。

 しかし、江戸時代から使われ、当時の様子を伝える旧町名は、住居表示合理化のため1967(昭和42)年に「丁目」などを使う街区表示に改められ、その後も旧町名と現在の住所が対応した資料が存在しなかった。そこで香坂さんは町それぞれの歴史を伝えようと決意した。

 冊子前半では、家臣の組織や職業ごとに町を構成していたために「旧町名の由来は職業名が多い」など、城下町の特色を、整備された歴史と共に紹介。後半は旧町名の由来と現在の位置を表や地図と併せて掲載している。資料は上杉博物館や市立図書館に保管されている城下絵図などを基に2年間かけてまとめ上げた。

 新しい町名表示に変わってから50年以上が経過し、旧町名を知らない子どもが増えてきた。香坂さんは「地元の子どもたちが自分の住んでいる町を知ることが、歴史を学ぶきっかけになってくれたらうれしい」と話している。

 B5判、111ページで、1,200円。上杉神社内の米沢観光コンベンション協会や上杉城史苑、遠藤書店、米沢書房で販売している。香坂さん0238(23)3356。

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