一年中だし手軽に・米沢の会社が開発・キュウリと混ぜるだけの「素」
(2019年2月24日山形新聞より)
手軽に無駄なく郷土料理が楽しめる「山形だしの素」を考案した井上茂社長(S48卒)=米沢市
米沢市のお茶販売などを手掛ける会社が、生のキュウリを用意するだけで山形の郷土料理「だし」を手軽に味わえる「山形だしの素」を開発した。乾燥食材を戻して、刻んだキュウリと混ぜるだけの簡単料理で、年間を通して家庭で楽しめるほか、土産品として広くアピールする。来月中旬から県内のスーパーなどで販売する。
開発したのは桑名園本店(米沢市、井上茂社長・S48卒)数種類の食材をそろえたり、刻んだりする手間を抑えて、郷土料理を広く楽しんでほしいと考案した。スーパーなどでは漬物タイプのだしは普及しているが、家庭で親しまれている生野菜の味にこだわり、フリーズドライの技術を活用した。
井上社長の母親のレシピを参考に、色合いを考えて具材を決定。フリーズドライされたミョウガ、青ジソ、オクラ、コーン、鶴岡産だだちゃ豆の5種の野菜と北海道産の切り昆布を少量のぬるま湯で戻し(5分程度)、その間にみじん切りにしたキュウリを混ぜるだけ。「味マルジュウ」のだししょう油も付けた。ナスやネギを入れるなどお好みでアレンジも可能だ。
「食べきりで無駄なく、いつでも楽しめ、だしを知らない人でもすぐにできる。忙しいお母さんや若者、県外の人など広く利用してもらえればうれしい」と井上社長。一般用(3〜4人前1回分)432円とお土産用(同2回分)864円の2種類あり、首都圏などにも発信していく考えだ。問い合わせは同社0238(37)3330。