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日本酒「東光」IWC契機に・小島総本店米へ輸出開始
(2019年2月7日山形新聞より)


米国に初輸出する3銘柄を手にする小嶋健市郎社長(H11卒)と小嶋彌左衛門会長(S42卒)
=米沢市

 東光で知られる米沢市の老舗蔵元「小嶋総本店」(小嶋健市郎社長・H11卒)は6日、海外の日本酒最大市場の米国に輸出を開始した。15の国・地域へ輸出の販路を広げてきた同社にとっても米国が最大の輸出先となる見込みで、今後も輸出を増やしていく方針。

 2012年以降アジアや欧州向けに輸出を進めてきたが、市場規模の大きい米国については「慎重にパートナーを選んできた」と小嶋社長。昨年5月に本県で開催されたインターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)の際、バイヤーが同社を見学したことがきっかけで商談が成立した。

 輸出窓口は、日本酒メーカー十数社と取引がある米国の酒類輸入会社「ヴァイン・コネクションズ社」。酒の味に加え、安土桃山時代創業で米国建国よりも長い歴史や、繊細な味わいと雪国のイメージがマッチすることなどが評価された。

 米国に輸出するのは国内でも販売する「純米大吟醸袋吊り」「純米吟醸出羽燦々」と、輸出用に開発した「純米大吟醸銀河雫」の3種。初日は4合瓶計3600本を出荷し、4月頃から米国のレストランや小売店に並ぶ。年間で1万2千本の出荷を見込み、国・地域別で本数、金額共に同社の過去最高となるという。

 小嶋社長は「我々が作った酒を世界の人に楽しんでほしい。しっかりと市場を作っていきたい」とし、現在売上の約1割となっている輸出の割合を10年後には2〜3割にしたいとしている。

2月2日山形新聞