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この人・山形いのちの電話理事長・長谷川憲治さん(S40卒) 
(2018年12月28日山形新聞より)


山形いのちの電話理事長・長谷川憲治さん(S40卒)

 自殺予防の電話相談をボランティアで行う社会福祉法人「やまがたいのちの電話」の理事長に就任した。先月、任期中に死去した前理事長古沢茂堂氏の後任として「古沢さんと同じ熱く崇高な志を持ち、至誠を尽くしたい」と力強く語った。

 米沢市出身。いのちの電話との関わりは2003年、旧殖産銀行(現きらやか銀行)の頭取を務めていた際、旧知の古沢氏に評議員を薦められたことがきっかけ。「相談員が研修も含めて全くの無償で頑張っていることに驚き、敬意を抱いた」と振り返る。

 13年から理事になり、15年から18年12月までは財務委員長を務めた。収入の多くを善意でまかなうが、知名度不足で慢性的な赤字が続いていたことを危惧。賛助会員の輪を広げようと、銀行時代の人脈を生かして各企業に足を運んだ。熱意は広がって寄付額は増加。収入は黒字に転じた。

 17年中の電話相談は6532件に上る。本県の人口10万人当たりの自殺者数は19.2人(17年)で、全国7位の高い水準にあることに触れ「認知度を高め、少しでも役に立てるようにしたい。そして相談員になりたい人、善意を寄せたいと思う人を増やしたい」と抱負を語る。相談員がやりがいが持てる環境づくり、インターネット相談窓口の新設、自治体との連携強化を目標に掲げた。

 趣味はオーディオ。スピーカーの角度や位置を微調整するほか、さまざまな部品を付け替えながら理想のサウンドを探求する。23年乗り続けている愛車でのドライブも楽しみだ。子供3人は独立し、山形市で妻(56)と2人暮らし。

12月28日山形新聞