町出身の彫刻家・故鈴木実さん(S23卒)作品展 「たかはた美術館」展
(2015年10月28日山形新聞より)
自身や家族などをモチーフにした作品が並ぶ故鈴木実さん(S23卒)の作品展=高畠町文化ホールまほら
高畠町出身の彫刻家・故鈴木実さん(1930〜2002年・S23卒)の作品展が27日、高畠町文化ホールまほらで始まった。
同町にまつわる美術品を町内4施設で展示する「たかはた美術館」展の第4弾。鈴木さんは同町河沼出身で、米沢氏の彫刻家桜井祐一に師事し、20代前半で上京。24歳で日本美術院展で初入選した。彫刻家集団「S.A.S」に参加、同集団はのちに国画会に合流した。1999年には古里で木彫教室を開いた。
鈴木さんは自分や家族をモデルとした木彫で人間の存在とは何かを問い続けた。今回の作品展は町所蔵の作品を中心に初期から晩年までの20点を展示。1974(昭和49)年の「あなたたち自身の肖像」、78年の「妻と私の肖像」など自身や家族をモチーフとした大型の木彫作品が注目を集めている。同町名誉町民の新野広吉像は初期の作品で初公開。11月8日まで。
○「人間とは何か」問い続け・鈴木実さん「顔を替える人」(2014年4月3日山形新聞)