米沢商工会議所の新会頭・吉野徹さん(64・S43卒)
(2013年11月7日山形新聞より)
吉野徹さん(S43卒)
「人望、見識、指導力のどれをとっても最適任」。前任者から太鼓判を押されて推挙された。「人前でしゃべることが一番のネック」と苦笑するが「二千数百の小規模経営の会員とつながっていける会議所でありたい」と抱負を語る。
神奈川大学工学部を卒業後、横浜でメーカーに2年、地元に戻り7年間の市役所勤務の経験を持つ。ビルメンテナンス業エービーエムの2代目社長に就いたのが1992年。会議所ではその2年前、青年部会長を務めイベント主体だった活動を「経営者集団らしく」勉強会中心に軌道修正した。
地元成長の鍵を聞けば、即座に「農商工連携プラス教育」。製造業の比重が高い地域だけに、山形大工学部と米沢女子短大、来春開学する米沢栄養大から生み出されるシーズや人材を利用しない手はない。事業所のニーズと結び付けてこそ地域経済は強くなると力説する。
温厚そうに見えるが、自己分析は「はっきり物を言い、キレやすい」。内に熱いものを秘めているらしい。「多くの人に助けられたきた」との思いが強く、信用、信頼、誠実をモットーにする。無趣味と言うが、中学で吹奏楽を始め、チューバは大学を出てからも吹き続けた。5月まで市芸術文化協会副会長も務めた。
癒してくれるのは、自宅で飼っている犬と鳥。犬はポメラニアンにミニチュアダックスフント、来週にも3匹目が仲間入りする。物まねが得意の鳥ヨウムは電話がかかってくると、家人より早く「はい吉野です」。
米沢市内で妻、長女の3人暮らし。