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陣羽織「生まれ故郷」から・支倉常長のミュージカルで着用・米沢繊維協が製作、贈呈 
(2013年10月31日山形新聞より)

広瀬純さんと近藤哲夫さん
部隊で着用する陣羽織を受け取った主演の広瀬純さん(左)と近藤哲夫会長=米沢市・米織会館

 仙台藩主伊達政宗の家臣で、現在の米沢市関地区で生誕したという説のある支倉常長(1571〜1622年)の藩政を描くミュージカルが11月に仙台市で上演され、常長役の衣装を米沢繊維協議会(近藤哲夫会長・S55卒)が製作している。米沢市の米織会館で30日、完成した陣羽織がプロデューサーで主演の広瀬純さん(52・S55卒)=仙台市=に贈呈された。
 衣装が使われるのは11月23、24日に仙台市の東京エレクトロンホール宮城で上演される「常長の祈り」。政宗の命を受け、常長が慶長遣欧使節として欧州へ出帆し今年で400年を迎えることを記念した作品で、公募で集まった宮城県民約100人が出演する。
 米沢市出身の広瀬さんが主演に決まり、友人の近藤会長に米沢織の衣装の製作を依頼。同協議会加盟の10社が記事の提供や染色、縫製を協力し、陣羽織のほか着物、はかまを手掛ける。劇中では常長がローマ法王に謁見(えっけん)する場面などで使用される。
 贈呈式ではデザインを担当した着物作家の藤倉裕さん(59)=同市御廟3丁目=が、常長の肖像画や当時の資料をもとにニホンジカなどをあしらった陣羽織について説明。近藤会長から広瀬さんに手渡された。広瀬さんは「常長の生まれ故郷で作ってもらった衣装。米織に関わる皆さんの気持ちも舞台から発信していきたい」と感激した様子だった。

10月31日山形新聞