句集「大巓吾妻」を発行 寒雷同人 原田芦雪さん (2013年1月3日米沢新聞)
俳句集「大巓吾妻」を持つ原田さん
米沢市丸の内2丁目の原田芦雪(本名・竹治)さん(81)はこのほど、自身2冊目の俳句集「大巓(だいてん)吾妻」を発行した。米沢の自然や歴史風土、精神風土などから読んだ97句を載せている。
芦雪さんは元国語の高校教諭。仕事のかたわら、雑誌「寒雷」を主催した俳人加藤楸邨(しゅうそん)らから指導を受けてきた。平成10年から米沢俳句会で句作を続け、このほど寒雷俳人に。平成18年には第1句集「揚雲雀(あげひばり)」を上梓している。
「大巓吾妻」では、春夏秋冬新年の順に俳句を掲載。文芸書道師範1級の腕前を活かし、自身が筆を走らせた俳句の「書」なども取り入れ、紙面に彩りを添えている。
新年の句では 元朝や成すべきことを掌握し 星降るや日付変更初詣 受験子の家族戻らぬ年始酒 などを掲載している。
題名は童話作家の故浜田広介さんが作詞した興譲館高校校歌の一番「大巓の吾妻を見れば」から取り、青年の燃える希望を表現したという。