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高畠町出身の在仙山形県人会新会長 安部金之亟さん(73・S33卒)
(2012年8月10日山形新聞)

安部金之亟さん
安部金之亟さん(73・S33卒)

 「山形人脈を生かし絆を強めて、仙山交流をさらに発展させたい」。仙台市在住者らで組織する在仙山形県人会の会長に就任した。
 仙台に移住した県人による懇親の場は昭和初期からあったという。「山形―仙台間はその当時、木炭車で片道8時間かかったと先輩たちに聞いた。20人くらいが毎月集まって酒を酌み交わしながら互いに励まし合っていたそうです。」
 県人会が正式に発足したのは1948(昭和23)年。現在は庄内、最上、村山、置賜それぞれの出身者の会が2年ごとに持ち回りで事務局を担当。今年6月から置賜人会長の安部さんが県人会長を務めている。
 出身は高畠町。米沢興譲館高、法政大を卒業後フランスベッド販売に入社。74年、東北事業部勤務となり仙台に移り住んだ。
 座右の銘は「無我」。就職する前、南陽市にある東雲寺住職に頼んで色紙に書いてもらった。「上に立つものは自分の我を捨てることが大切と教えられた。サラリーマンも我を通すと会社を駄目にする。チームワークが大事」と強調する。「特に政治家は我を捨てなきゃいけないのに、みんな自分のことばかり。だから混沌(こんとん)とした状況に陥っている」
 ロンドン五輪で活躍する「なでしこジャパン」佐々木則夫監督(尾花沢市出身)の大ファン。「無我の境地で臨んでいるので見事な結果を残せている。来年1月の新年例会にぜひお呼びしたい」と抱負を語る。
 「山形県は創造性豊かな県民が多く、風土環境が素晴らしい土地柄。東日本大震災では山形の数限りない支援で本当に勇気づけられた。この年になってあらためて古里の良さを実感している」。2人の息子は既に独立。仙台市宮城野区の自宅で妻と2人暮らし。

8月10日山形新聞