オーストラリア人の鍼灸師が米沢で研修 かとう鍼灸院(加藤雅和院長・S51卒)
(2011年3月9日山形新聞)
オーストラリア人の鍼灸(しんきゅう)師2人が8日まで3日間米沢市内で日本式のはり・きゅうを学んだ。
かとう鍼灸院(加藤雅和館長・S51卒)で観衆を受けたのはベンジャミン・チャントさん(28)とマリオン・クオナットさん(49)。現地でもはり・きゅうはよく知られており大学や専門学校もあるが、太いはりを使う中国式が主流。2人は「中国式の針は強すぎる」と感じ、繊細で痛みのない日本式を学ぼうと来日。国内の鍼灸師のネットワークをつてに約1カ月に及ぶ“修業”を米沢からスタートさせた。
加藤院長からはりの打ち方やもぐさの扱い方、患者との接し方などを学んだ2人は「痛みがないので患者が先生を信頼している」「覚えるべきテクニックが山ほどある」と新鮮な驚きとともに多くのことを吸収した様子。オーストラリアでは来年から鍼灸師の国家資格制度が導入されるという。2人が米沢で学んだ日本式のはり・きゅうでオーストラリアの人々の健康増進が図られる日も近い?