藩校興譲館、米沢中学、米沢一高、米沢西高、米沢興譲館高と続く米沢興譲館同窓会公式サイト

　県民の視点で県警察に意見、提言する県公安委員会の委員長に8日付で着いた。自身、4回目の委員長職。「安全、安心な山形県の実現に向け、県警が一丸となって進んでいくような指導、助言していきたい」と力強く抱負を語った。
　 県公安委は警察改革のかじ取り役。初めて公安委員に就任した2001年当時と比べ「改革は着実に進展している」と感じていた。それだけに、1ヵ月余りで2人の警察官が飲酒運転で逮捕される事態に「残念でならない」。「不祥事が自分の家族や同僚、組織にどのような影響を与えるのか、警察職員としての職責を自覚しないといけない」と綱紀粛正を強く求めた。
　 米沢市に生まれ、1999年まで38年間、教壇に立った。退職後「フリースペースよねざわ」を開設し、不登校中の小中学生を支援。3年ほど前から、特定非営利活動法人（NPO法人）「体と心発達支援情報センター」の理事などを務めている。
　 元教員の視点から、少年非行問題に強い関心を示す。県警と学校の連携強化の重要性を指摘し続けてきた。県警が直接、学校の子どもたちに犯罪や薬物の危険性などについての講義することを提案し、実現させている。少年非行防止ネットワーク事業などの成果もあり、県内の少年非行率は06〜08年まで3年連続で全国最小を維持。「子どもを取り巻く環境は日々変化しているが、一つの役割は果たせたと思う」と振り返った。
　 趣味は家庭菜園。無心になれるからとか。「子育てと同じく目をかけ、手をかけ、声をかけた分、成長につながる」。信条は「なせば成る」。「己らしく、高ぶらない生き方を貫いていきたい」とほほ笑んだ。弟夫婦と3人暮らし。米沢市在住。71歳。

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