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球児と歩み30年 育成功労賞に小野さん(S34:同窓会常任理事) 米沢工・興譲館で監督
2009年6月28日朝日新聞山形版掲載記事

表彰を受ける小野隆夫さん

 

 高校球児の育成と発展に功績のあった指導者を日本高野連と朝日新聞社が表彰する「育成功労賞」に、今年度は米沢工や米沢興譲館などで監督や部長を務めた米沢市の小野隆夫さん(68)が選ばれた。「甲子園には行けなかったが、指導者を続けられて大変幸せだった」と喜んだ。
  63年〜93年まで30年の指導歴で心に残っているのは、米沢工の監督だった70年のことだ。山形予選を勝ち抜いて西奥羽大会に出場した。甲子園まであと2勝に迫り、秋田商と対戦した。試合は先制したが、終盤に逆転を許して2-3で敗れた。「現在の1県1校代表制だったら出場できたかもしれない」と、今でも悔しそうだ。
  母校の米沢興譲館の教頭で定年退職。引退後は地元の米沢シニアソフトボールクラブでプレーする。昨年10月に鹿児島県であった「ねんりんピック」に山形代表として出場した。今年からチームの監督に就任し、ノックバットも握る。「まだまだ体力があるのは野球をしていたおかげです」
  今年も高校球児の夏が7月10日から始まる。「頂点に立つ1校を除けば、いつか負ける時がくる。その時に『野球をやってよかった』と思えるように」。小野さんが球児にエールを送った。

6月28日朝日新聞山形版