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物理学者 寺田寅彦・弟子への助言・伊東彊自(T15卒)宛てへの手紙発見 
(2017年7月9日山形新聞より)


新たに見つかった、寺田寅彦が弟子の伊東彊自(T15卒)に送った手紙

 「天災は忘れたころにやって来る」の警句で知られる高知出身の物理学者で随筆家の寺田寅彦(1878〜1935年)が晩年、弟子に宛てた手紙が新たに見つかったことが8日、高知県立文学館(高知市)への取材で分かった。川島禎子主任学芸員は「論文に助言したり体調を気遣ったり、弟子と深い交流があったことが伝わってくる」と話している。

 手紙は米沢市出身の伊東彊自(きょうじ、1908〜92年・T15卒)宛て。伊東は31年に東京帝国大理学部を卒業後、同大学航空研究所内の寺田寅彦研究室に所属。その後、各地の気象台や東海大に勤めた。(東海大学理学部教授)

 今年5月、寅彦の孫で伊東家に嫁いだ女性が、計9通を同館に寄贈。うち32年1月の年賀状と、同年2月12日付で当時伊東が所属していた甲府市の歩兵第49連隊に宛てた手紙は、これまで知られていない内容だった。

 2月の手紙で、寅彦は伊東を「御母上のご不幸でご愁傷の事」と気遣い、また伊東の論文について、実験の経緯や効能を寅彦の名前で追記して紹介するのはどうかなどと提案し、「甲府は山中盆地故可也寒い事と思はれます。どうかご自愛を祈ります」と結んでいた。

 川島学芸員は「寅彦の全集に既に掲載されている7通についても、実物は確認されていなかった。手書きされた図解もあり、大変貴重な資料」としている。手紙は今後、同館で展示される予定。