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「日本酒国際化に貢献を」・小関敏彦さん(S49卒) 
(2014年2月7日朝日新聞山形版より)


米ハワイ州・ホノルルで開催された全米日本酒歓評会の様子。約1200人が来場したという
=2011年9月、県工業技術センター提供

 「和食 日本人の伝統的な食文化」が昨年12月、ユネスコの世界文化遺産に登録された。料理に使われる食器の美しさも相まって、今や日本食の評価は国際的に高まっているが、同時に日本酒の国際化も盛んになってきた。
 国内のコメと日本酒の消費は減少し続けていて、現在はコメが最大時の約半分、日本酒は約4割に落ち込んだ。一方、米国ではすしブームなどの追い風でコメの消費量が増加。つられて日本酒の輸入量も増えた。欧州や中国、韓国などでの輸入も増えている。
 山形県では1996年ごろから本格的に輸出に取り組み、これまで輸出量が増え続けてきた。2012年度をみると、県内31社から約230キロリットルが輸出され県産酒の出荷量の約2.5%を占めている。
 輸出先は多い方から米国(57%)、香港を含む中国(15%)、韓国(5%)、台湾(4%)、英国(4%)。上位5カ国で計約85%になり、残りの15%は、合計で45カ国に輸出されている。
 ちなみに、一口に輸出といっても主に出荷される種類は国によって違う。米国や香港、シンガポールなどは高級酒が中心だが、韓国や台湾などは一般酒レベルの手頃な酒に人気があるようだ。
 飲まれ方にも傾向があり、以前は燗酒(かんざけ)が多かったようだが、近年は冷酒が好まれるようになった。酒質の向上で、味わいを楽しむ人が増えたからだと思われる。
 実は輸出に取り組むのは結構大変だ。レストランなどで提供されることが多いため、現地のソムリエとの意思疎通が欠かせず、年間で最低1〜2回の現地訪問が必要とされる。とはいえ、今は日本独自の文化や商品が「クールジャパン」として海外で人気を博している時代。県産酒もこの流れに貢献できるよう、頑張っていきたいものである。

■小関敏彦 1956年川西町生まれ。80年から県工業技術センターに勤務し、純米吟醸酒「DEWA33」などの開発にかかわる。4月から県工業戦略技術振興課に在籍。

2月7日朝日新聞山形版