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初の金重賞 若手に自信・小関敏彦さん(S49卒) 
(2013年8月2日朝日新聞山形版より)


山形ヴィニョロンの会が主催した勉強会で、ワインの香りをかぎわける練習をする参加者
=山形市内、2012年撮影

 7月の中旬から大雨が降り始め、県内の被害の様子が全国的に大きく報じられた。大雨はその後も中国・東海地方を襲い、甚大な被害を残した。私の実家のブドウ園も大雨の影響で畑の一部が崩れて用水路を塞ぎ、大量の水が隣接する畑の土を流していった。
 収穫時期を迎えていた我が家のデラウエアは大きな痛手を被ったものの、これから収穫を迎える県内のワイン専用種には今のところ被害は報告されていない。不幸中の幸いである。
 県内ワイン業界に8月、ビッグニュースが舞い込んだ。今年で11回目の開催となった「ジャパン・ワイン・コンペティション2013」で、県産ワイン3銘柄が初めて金賞を受賞し、そのうちの1銘柄が部門最高賞を獲得する栄誉を得たのである。  このコンクールは国産ブドウ100%のワインが対象で、今年は全国の103社から過去最多の762銘柄が出品された。13部門別に25人の審査員が色・香・味わいなどを20点満点で採点し、平均点17・5点以上で獲得できる金賞を、今回は31銘柄が受賞した。そのほか、成績上位の約半数に銀賞・銅賞・奨励賞が授与される。
 これまで県内メーカーが部門最高賞を獲得したことはあったが、金賞の該当はなく、銀賞での部門最高賞だった。金賞を受賞するには、原料ブドウの吟味や手頃な発酵規模などの「流儀」があるとされるが、本県ではまだ商品力向上に全力を投入している段階。この時点で早くも金賞を受賞できたことはうれしい限りだ。
 県内のワイン業界では2008年に若手葡萄(ぶ・どう)酒産地研究会(山形ヴィニョロンの会)が結成され、技術力・栽培力、きき酒能力の向上に取り組んできた。今年の朗報は県内の若手技術者に大きな自信を与え、県産ワインの品質と評価を高めてくれると確信している。

■小関敏彦 1956年川西町生まれ。80年から県工業技術センターに勤務し、純米吟醸酒「DEWA33」などの開発にかかわる。4月から県工業戦略技術振興課に在籍。

朝日新聞デジタル山形版・酒に交われば

9月10日朝日新聞山形版