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今も生活支える凝灰岩 「高畠石の会」事務局 古川和夫さん(68・S38卒) 
(2013年4月7日山形新聞)

古川和夫さん
古川和夫さん(68・S38卒)

「文化遺産として次世代に継承したい」
 高畠町で古くから採取されてきた凝灰岩「高畠石」の文化的価値を見直そうと設立された「高畠石の会(伊沢良治会長)」。東北芸工大の学生らと、地元にどれぐらい根付いているか調査を勧めている。事務局の古川和夫さん(68・S38卒)=同町阿久津=に設立の経緯や今後の取り組みを聞いた。
 ―設立のきっかけを教えてください。
 「町内では古墳の石室や旧高畠駅舎などの歴史的建造物、民家にも高畠石が多く使われていますが、生活に溶け込んでいて、地元住民はあまり意識していません。2009年12月、東北芸工大歴史遺産学科の北野博司准教授が中心になって、同大の文化財保存修復研修センターが高畠石をテーマにしたシンポジウムを開催しました。その中で高畠石を学ぶ会があったらいい、という話が出ました。同研究センターが11年度から4年かけて高畠石を調査することが決まったことをきっかけに、研究の応援部隊として発足したのが『高畠石の会』です。現在は石の歴史に興味を持つ人や、石に関わる仕事に就いている人など約30人が会員です」
 ―高畠石の特徴を教えてください。
 「(同町)和田地区から南陽市の白竜湖周辺が凝灰岩の採れる地域。高畠石は目が粗いので水分を多く含んで加工しやすいことと、里から近いので切り出して運びやすいのが特徴です。石碑や石仏のほか、コンクリート代わりに住宅の基礎として使われています」
 ―高畠石の会ではどんな活動をしているのですか。
 「11年度から2年間は、大学生と一緒に住宅地を歩いて家のどの部分に高畠石が使われているか一軒ずつ調べました。石切り場に近い住宅の約3.7キロ区間を歩きました。高畠石が使われている部分を写真に撮ったり、図面に落し込んだりしました。その結果、住宅の土台部分や土留めなどに多く使われ、いまも生活を支えていることがわかりました」
 ―2年間の活動で感じたことを教えてください。
 「なぜここに高畠石があるのかという地域の歴史が見えてきました。人々の暮らしに密着してきたことを再認識できました。文化遺産として地元の歴史を掘り起こし、次の世代に継承していきたいと思います」

4月7日山形新聞