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観光地ならではの魅力発信 佐藤広明上杉博物館長(60・S46卒) 
(2013年4月6日米沢新聞)

佐藤広明さん
佐藤広明上杉博物館長(60・S46卒)

 今年3月末に米沢興譲館高校の校長を退き、今月1日から米沢市上杉博物館長に就任した。県立博物館館長を勤めた平成21年度以来4年ぶりの館長職。「上杉博物館は米沢のシンボル的な存在。多くの人に足を運んでもらえるように、魅力を全国にアピールしていきたい」と意欲を燃やしている。
 大学卒業後、日本史担当の高校教師として新庄北高や置賜農業高などで教壇に立ち、歴史の魅力を若い世代に伝えてきた。県史の編纂に携わったり県立博物館長を勤めたり、史学に造詣が深い。
 数千に及ぶ上杉家ゆかりの貴重な品々や「上杉本洛中洛外図屏風」「上杉家文書」の2つの国宝が収蔵されている上杉博物館。「資料の収集」や「展示」など博物館本来の役割に加え、“観光地米沢”の拠点施設としての重要な役割も担っている。来年は県内で展開されるデスティネーションキャンペーンを控え、全国に情報発信する絶好の機会。魅力的なイベントを企画中だといい「東日本大震災以降、観光面に影響が及んでいる、単なる博物館ではなく楽しんでもらえるような企画を積極的に行いたい」と話す。
 また、県立博物館長時代には、小中学校へ出張し博物館のお宝をわかりやすく紹介し、芸術文化の裾野を広げてきた。「博物館を活用し、地域の子どもたちの学習に役立てていきたい」と“日本史の先生”としても意欲も見せている。
 休日に美術館や博物館を夫婦で巡ることが趣味だという佐藤館長。全国に足を伸ばし、良いところは参考にしたいと常に心は上杉博物館にある。

4月6日米沢新聞