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向上心持ち 最善を追求 県囲碁大会連覇・アマチュア期待の星 太田尚吾さん(25・H18卒) 
(2013年3月31日山形新聞)

太田尚吾さん
太田尚吾さん(25・H18卒)

「果たしたい 東北六県大会の団体初優勝」
 本県アマチュア囲碁界で “期待の星” という呼び声が高い太田尚吾さん(25・H18卒)=山形市木の実町、市職員。現在は県地区対抗囲碁大会で3連覇、県囲碁大会は2連覇中だ。囲碁への思いや魅力、今後の抱負などを聞いた。
 ―囲碁を始めたのは。
 「5歳の時に祖父から教わりました。本格的に始めたのは小学2,3年生の頃。専門書を読んだり、碁会所にほぼ毎日通ったりしました。もともとパズルが好きで、詰め碁を解くのも大好きでした。中学以降はインターネットで国内外の相手とも打っています」
 ―魅力は。
 「相手との駆け引きが楽しいですね。教科書通りの手を自分なりに工夫し、碁盤上で“自己表現”できるのも面白いです。囲碁で培った考える力は勉強にも生きたと思います。社会人になったばかりですが、物事を突き詰めて考えることが仕事でも役立つと思います」
 ―囲碁熱は冷めない?
 「冷めませんね。自分より強い人はたくさんいて、その人に勝ちたいという思いはずっとある。大好きな囲碁で勝ちたいんです。囲碁のない自分は想像できません」
 ―大学時代は全国で学生王者にもなっています。強さの秘訣は。
 「強くなりたいという向上心を持ち続け、碁盤上では常に最善を追求するように考えてきました。局面にもよりますが、ある程度道が決まっている場合を含めれば今は100手先ぐらいまで読みます。一手ごとになぜ自分がここに打ったかを説明できるようしっかり考えて打つことが大事です」
 ―囲碁をする若い人が少ないと聞きます。
 「勝敗がわかりにくいなど囲碁はとっつきにくい部分があります。一度試してもすぐにやめてしまう人も多い。でもそれを乗り越えると、他のボードゲームより面白いと思います。最初は小さい碁盤でやるといいと思います。詰め碁もお薦めです」
 ―県内の競技力向上も大事ですね。
 「昨年11月に自分が主宰して若手による研究会『那智囲碁研究会』をつくりました。今は五、六段以上の20代6人ほどで、月1回のペースで例会を開いています。特に対局後の検討に時間を割き、レベルアップに努めています」
 ―今後の抱負は。
 「山形だけまだ経験がない東北六県大会の団体戦優勝を果たしたいです。若手の研究会をつくったのは団体優勝につなげたいという思いもあります。個人的な目標はアマチュア三大棋戦での優勝です。これまではベスト16が最高でした。今まで以上に活躍し、県内の囲碁界を盛り上げたいです」

 太田尚吾(おおた・しょうご) 米沢市出身。米沢興譲館高卒。東北大卒。県地区対抗囲碁大会は6回、県囲碁大会は3回の優勝を果たしている。東北六県囲碁大会では対象戦での優勝経験もある。

県地区対抗囲碁・太田六段2連覇(2012年3月19日山形新聞)
県地区対抗囲碁・太田六段が優勝(2011年10月24日山形新聞)

3月31日山形新聞