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人格教育の大切さ訴える 米沢出身の近野兼史さん(S17卒)、エッセー集出版
(2012年9月1日山形新聞)

近野兼史さん
近野兼史さん(S17卒)

 米沢市出身の近野兼史さん(87・S17卒)=仙台市=がエッセー集「行け、明日を作る若人よ!」を出版した。大津市で起きたいじめ殺人事件など、痛ましい出来事が後を絶たない現代社会の背景に教育の崩壊があると指摘。「日本再生は人づくりから」として、知識だけではない人格教育の大切さを訴えた。
 1945(昭和20)年8月の敗戦を境に大変革が起きた日本。近野さんは「現在の日本を見て『これで良かった』と喜ぶ人は何人いるだろうか」と疑問を呈し、「個人を尊重するあまり大切なものを失った」と主張。「特に学校教育が問題だ」とした上で「親孝行や友愛、謙遜などの大切さを説いた教育勅語を読み返してほしい」などと訴えた。

エッセー集「行け、明日を作る若人よ!」
エッセー集「行け、明日を作る若人よ!」
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 ダイエーの創始者中内功氏にあった際のエピソードでは「中内さんは自他共に認めるメモ魔」「メモを取ることで頭の中をいつも空っぽにしておく。だから新しいことがすぐ頭の中に入る」と話していたことを紹介した。
 近野さんは置賜一円で約10店舗のスーパーを経営した後、ジャスコ取締役などを歴任。1992年には、古里に恩返ししたいと財団法人近野教育振興会を設立し、置賜の高校生を対象に奨学金を給付し続けてきた。「財団の活動は今年で20周年。誰かが後を継いでくれることを期待したい」と話していた。3千部出版。本に関する問い合わせは創栄出版022(267)5935。

妻への感謝 詩で表現・米沢出身の近野兼史さん出版(2010年7月20日山形新聞)

9月7日山形新聞