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「テーマ持ち生きて」やまがた育英会3学生寮送別会 大滝さん講演 (2012年2月7日山形新聞)

大滝則忠さん
やまがた育英会の卒寮生を激励する前国立国会図書館副館長の大滝則忠さん(S38卒)=東京都北区

 やまがた育英会が東京都内で運営する三つの学生寮の卒寮生を送別する「予餞(よせん)会」が5日夕、北区の駒込学生会館で開かれた。川西町出身で前国立国会図書館副館長の大滝則忠東京農大教授(67・S38卒)が講師に招かれ、「テーマを持って生きて」と激励した。
 大滝さんは講演で、「テーマを持ち、専門的な知識を身につけたプロになってほしい」と強調。国会図書館時代から、戦前の発禁本の研究に取り組んでいることを紹介し、「国民のための図書館に見られない本があるのはおかしいと思い、今も引きずっている。あと10年続けたい」と話した。
 今春に同会館の男女の寮と板橋区の学生会館を巣立つ寮生は計24人。会場には在寮生約90人や育英会役員らが集まった。励ましを受け、卒寮生代表は「学生の自主性を大切にしていただき感謝している」「今後も素晴らしい寮をつくって」と思いを語っていた。

 

2月7日山形新聞