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米沢出身の国交省山形河川国道事務所長 手塚寛之さん(H3卒)
(2011年8月4日山形新聞)

手塚寛之さん
手塚寛之さん(38・H3卒)

 「国の役人として自分の古里で働けるのはめったにない。大変ありがたい」。米沢市出身で、7月1日付で国土交通省山形河川国道事務所の所長に就いた。「東日本大震災でインフラ整備の重要性が再認識された。高速道路整備では県境付近の途切れた区間の解消に全力を尽くしたい」と抱負を語る。
 米沢興譲館高を卒業後、東京大工学部土木工学科に進学。卒業後、建設省(現国土交通省)に入省し、「ずっと道路畑を歩いてきた」。高速道路の無料化社会実験では料金施策を担当した。
 これまで取り組んだ事業の中でとくに印象深いのは徳島河川国道事務所の交通対策課長時代に携わった「お遍路さんが歩きやすいようにトンネルに歩道を設けたこと」。トンネル内に車道と歩道の仕切りがなく、とても危険だったという。「トンネルを広げることができずに悩んだが、柵を設けることで安全を確保できた。お遍路さん、子どもたちから喜んでもらえたのがうれしかった」
 20年ぶりの本県の印象は「高校生の時に比べ、高速道路の整備は進んだが、まだ全国平均以下。何とかしないと」と語る。モットーについては「特にないが、一つ一つの仕事に丁寧に取り組んでいきたい。根はざっくりとした性格なので常に自分に言い聞かせています」と笑う。
 趣味はキャンプなどのアウトドアレジャー。「後は山形県人なので酒ですね」。山形市内の官舎で妻と長男、次男の4人暮らし。

8月4日山形新聞