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シナリオ作家高橋さん(米沢出身)作「結の風らぷそでぃ」 ふるさと公演盛り上げる
来月16日「青年劇場」が20年ぶり 中高生ら準備に奔走
(2011年6月27日山形新聞)

実行委員会のメンバー
「結の風らぷそでぃ」の公演に向けて準備を進める実行委員会のメンバー=米沢市

 米沢市出身のシナリオ作家高橋正圀(まさくに)さん(68・S36卒)が手掛けた演劇「結(ゆい)の風らぷそでぃ」が来月16日、劇団「青年劇場」によって米沢市民文化会館で上演される。青年劇場による高橋作品の米沢公演は1991年以来20年ぶり。前回同様、高橋さんの旧友、知人らが実行委員会を組織し、準備に奔走している。

 高橋さんは米沢二中から米沢興譲館高、山大工業短期大学部を経て、中央大に進学。シナリオライターを志して、映画の寅さんシリーズで知られる山田洋次監督に師事した。NHK連続テレビ小説「まんさくの花」や「はっさい先生」、また「釣りバカ日誌5」、「釣りバカ日誌7」などテレビ、映画の脚本を数多く担当。青年劇場にも計10本の作品を提供している。
 「結の風らぷそでぃ」(2009年初演)は農民作家として知られる山下惣一さんの小説「ひこばえの歌」が原作で、「遺産らぷそでぃ」(1990年同)、「菜の花らぷそでぃ」(2000年同)に続く農業問題3部作の完結編。佐賀県の農村を舞台に、東京からUターンして有機農業に挑戦する若い女性の奮闘ぶりを描く。東日本大震災や環太平洋連携協定(TPP)問題など最近の深刻な農業問題も盛り込んだ内容。重くなりがちなテーマだが「社会派人情喜劇」と評される高橋作品ならではのユーモアがちりばめられている。
 高橋さんの“ふるさと公演”を成功させようと、中学、高校の同級生や旧知の仲間たちが再び集結し実行委員会(委員長・亀岡博米沢市芸術文化協会長)を組織。本番まで1カ月を切り、チケット販売やパンフレットの協賛依頼などの活動を本格化させている。中学時代の同級生は「高橋君は業界では有名なのに、控えめで自分では全然宣伝しない。だからみんなで応援してあげたくなる」と話している。
 16日午後6時開演で前売り3千円(当日3500円)。収益の一部を震災被災者への義援金に充てる。チケットは市民文化会館などで販売している。問い合わせは実行委員会事務局の安達さん0238(23)4945、090(5840)8176。

6月27日山形新聞