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歴史掘り起こし後世に 「ふるさと塾」始まる 学習会、名所巡りなど予定  
高畠町和田地区(2011年2月15日山形新聞)

佐藤鎮雄館長
県立うきたむ風土記の丘考古資料館の佐藤鎮雄館長(S38卒)を講師に迎えて初めて開いたふるさと塾
=高畠町・和田地区公民館

 高畠町和田地区の歴史を掘り起こして後世に伝えようという「ふるさと塾(仮称)」が13日、同町の和田公民館で始まった。
 地元の古い歴史を知る人達の高齢化が進む中、地区の成り立ちや地名の由来、なくなってしまった農業催事などを住民同士で学び、まちづくりにつなげようと、和田地区懇話会(菊地良一会長)と同公民館が企画した。
 初回は約15人が参加。県立うきたむ風土記の丘考古資料館(高畠町)の佐藤鎮雄館長(S38卒)が講師を務め、約1100万年前から鎌倉時代ごろまでの和田地区の歴史について講演した。佐藤館長は、地名の和田には山間のくぼ地という意味があり、新生代新第三紀(約1100万年前)に火山が噴火してできたくぼみが現在の和田盆地をつくり出したと説明。その火山灰が凝灰岩に変化して高畠石となり、町内のブナ林から流れる栄養豊富な水に凝灰岩の成分が混ざり、盆地一帯が農業に適した肥沃な大地になったと話した。参加者はうなずきながら熱心に聞き入っていた。
 今後、地区内で広く参加者を募る。歴史や郷土の専門家、地元の人々を講師に迎えて定期的に学習会を開くほか、名所や旧跡を巡ったり、伝統行事の年表を作成する予定。地元の高畠三中での出前授業や、仕事などで参加しにくい20〜40代の住民も集まることのできるイベントの開催も検討していく。

2月15日山形新聞