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戦略的に「自然」PR 山形県朝日町観光協会観光振興推進員 亀井秀介さん(S62卒)
(2010年10月18日河北新報)

亀井秀介さん
亀井秀介さん(42・S62卒)

 8月に初めて開催した国際映画祭「バンフ・マウンテン・フィルムフェスティバル」など、山形県朝日町の新たな情報発信の取り組みが注目されている。推進役は、航空会社社員から転身し、昨年春から町観光協会で働く亀井秀介さん(42・S62卒)。客室乗務員などの経験も生かし、朝日町の魅力を全国にアピールしている。

 -観光拠点「あさひ旅のココロ館」を7月に開設し、8月にはアウトドアがテーマの国際映画祭を初めて開催しました。
 「町の良さを知ってもらうには、観光客にこちらから近づくべきだと思い、ココロ館に町の工芸品を飾るギャラリーや協会事務所も設定しました。朝日町の魅力は自然とその中で楽しめるアウトドア。映画祭のテーマとうまくつながり、町の良さを知ってもらえたと思います。今後も集客力のあるイベントで、戦略的に注目を集めたいですね」
 -協会のホームページ(HP)でも積極的に情報を発信しています。
 「HPは今年4月に新設しました。意識したのは『リピーターがアクセスしたくなるページ』。訪れたいと思ってもらえるよう、季節ごとに写真を変えたり、ブログで町の様子をこまめに紹介したりと、見た人の気持ちに訴えられるように心掛けています」
 -故郷の山形で観光に携わろうと考えたきっかけは何ですか。
 「客室乗務員の仕事などで約40カ国を訪れ、ヨーロッパの美しい田舎町もたくさん見ました。個性的で住民も古いものを大事にしています。逆に自分の田舎を考えると、古いものが壊され、田園風景にそぐわない建物が並んでいる。もともとのきれいな風景に価値を見出さないのはもったいない、何かできないかと考えていました」
 -そのころ、今の仕事の募集を知ったのですね。
 「そうです、すぐに応募しました。18年勤めた会社を辞めるわけですから、家族や同僚は驚いたようです。ずいぶん悩みましたが、ちょうど40歳。将来を考え、決断しました。」
 -今後、さらに挑戦したいことは。
 「経験を生かし、観光にかかわる人材の育成を支援したい。接客する人の言葉や態度で顧客の満足度は全く違います。山形には食材や温泉など宝物が山ほどあるので、経験とセンスを持つ人たちを育てたいですね」

 かめい・しゅうすけ 1968年、南陽市生まれ。米沢興譲館高、青山学院大を卒業後、日本航空に入社。客室乗務員、人材育成や採用などの仕事を担当した。2009年3月に退社し、翌4月から現職。朝日町在住。


・ある日航社員の転身・亀井秀介さん
・観光交流活動を支援、航空業界から朝日町観光協会議員に転職 亀井秀介さん

・地域挙げて“おもてなし”亀井秀介さん

10月18日河北新報