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理科学びにおいで 元教員の高山さん、小中生対象の「クラブ」
来年4月正式結成 本年度“入門講座”(2010年8月25日山形新聞掲載記事)

高山義則さん
子どもたちにロシアヒマワリの解説をする高山義則さん(S33卒)=白鷹町荒砥甲

 白鷹町出身で、神奈川県藤沢市で小中学校の理科教員を務めた高山義則さん(71・S33卒)=同町荒砥甲=が、小、中学生を対象にした「しらたかサイエンスクラブ」を立ち上げることになった。本年度は試行的に講座を開きながら、広く門戸を開いて来年4月に正式結成する予定。22日には同町中央公民館で団員募集説明会と野外観察会を行った。
 高山さんは「藤沢市科学少年団」を設立し、28年間活動に携わってきた。テーマは物理、化学、生物、地学など理科全般で、今も同少年団の活動は続いているという。
 2007年に藤沢の自宅を引き払って帰郷した高山さんはことし4月、科学少年団の“白鷹版”を発足させることにした。同町の元教員らを巻き込み、9人で運営委員会を組織して準備を進めてきた。自然や生命に理解を深め、集団生活を通して健全育成を図ることを目的に掲げた。高山さんは「最上川や山々など、白鷹町の豊富な自然に親しんでもらおうと思った」と話す。
 22日の野外観察会には保護者を含めて約20人が参加し、町役場周辺にある植物などを見学。高山さんは羽状複葉と呼ばれる葉を持つハリエンジュ、直径約30センチの花を咲かせるロシアヒマワリ、帯状疱疹(ほうしん)に効くという言い伝えのあるツヅラフジなどを熱心に解説していた。生き物に興味があるという、同町鮎貝小4年の樋口琉也君(9)は「ヒマワリが大きくてびっくりした」と話していた。
 「環境問題も学習に取り入れていきたい。藤沢の子どもたちとの交流も図りたい」と高山さん。高山さんらは本年度、野外の動植物観察や科学実験など計3回の活動を計画している。メンバーも募集しており、対象は小学4年生から中学3年生。町外からも受け付ける。本年度の活動参加費は1回につき500円。問い合わせは高山さん0238(85)2354。

8月25日山形新聞