藩校興譲館、米沢中学、米沢一高、米沢西高、米沢興譲館高と続く米沢興譲館同窓会公式サイト

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興譲館出身者春の叙勲(2010年4月29日山形新聞掲載記事)

 2010年春の叙勲米沢興譲館出身者

  • 瑞宝小綬章 山ア新一 S21卒 元日本電信電話公社武蔵野電気通信研究所微細加工担当研究専門調査役、電気通信事業功労
  • 旭日双光章 相馬忠  S25卒 県野球連盟会長、スポーツ振興功労
  • 瑞宝双光章 荒澤教明 S28卒 民生・児童委員、社会福祉功労
  • 旭日大綬章 遠藤武彦 S32卒 元農林水産大臣・元衆議院議員、長年の国会の議案審議と大臣としての国政中枢への参画功労

遠藤武彦さん
旭日大綬章 遠藤武彦さん(米沢市・71歳・S32卒)

 信念を貫き 独特の存在感
衆院議員当選6回、農林水産大臣も務めた。「地方が良くならなければ、国が良くなるはずがない」を持論に国政活動を展開。農林水産大臣時代は牛海綿状脳症(BSE)対策の先頭に立ち、食の安全・安心の確立に奔走した。
 実は昨秋の受章を断っていた。民より官、地方より中央が重視された従来の叙勲・褒章制度に異を唱え、改正に取り組んだことが頭にあったためだ。再度の打診を「政治活動のひとつの区切り」と受け止めた。
 歯に衣(きぬ)着せぬ物言いで独特の存在感を発揮した。「『群れず、くみせず、交わらず』の信念を貫くことができたのは後援組織のおかげ」。昨年7月に政界引退後はひげをたくわえ、作務衣(さむえ)で日々を過ごす。「仙人のようになってしまった」

 

相馬忠さん
旭日双光章 相馬忠さん(米沢市・80歳・S25卒)

 野球の実力底上げに力
 「受賞は最高の栄誉」と喜ぶ。野球歴は70年近い。米沢興譲館中(現米沢興譲館高)時代は左翼手として活躍した。1983(昭和58)年に米沢地区野球連盟の会長になり、97年には県会長に就任。2009年からは東北軟式野球連盟会長の要職も兼ねる。
「実力の底上げのためには小中学生の強化が不可欠」が持論。「(硬式・軟式)ボールは違ってもルールは一つ。年代や実力の垣根を越え、一体となった取り組みが必要」とも。本県は東北6県の中でもチーム数の少なさが目立つといい「野球をやりたい人がやれる環境を整えたい」。それが今後の課題だ。