茂吉文化賞に前米沢市文化財保護委員長・小野栄さん(S20後卒)
11月3日、山形で贈呈式(2009年9月25日山形新聞掲載記事)
11月3日、山形で贈呈式(2009年9月25日山形新聞掲載記事)
文献まとめ後世に
前米沢市文化財保護委員長 小野 栄さん
歴史の研究も演劇も好きだから続けてきた。栄えある賞を頂き、身に余る思い。
活動を支えてくれた先輩と仲間たちに感謝の気持ちを伝えたい。
今後も郷土史の研究に励み、文献にまとめて後世に残すつもりだ。
県は25日、本年度の斎藤茂吉文化賞を前米沢市文化財保護委員長の小野栄さん(81)=米沢市福田町1丁目=、東北芸術工科大東北文化研究センター運営委員長の千歳栄さん(81)=山形氏松見町=、鶴岡市加茂水族館(村上龍男館長)の2個人1団体に贈ることを決めたと発表した。贈呈式は11月3日、山形市の文翔館で行われる。
小野さんは米沢市役所を退職後、郷土史研究家として多くの著書を刊行。また、上杉雪灯篭(どうろう)まつりの創設や川中島合戦の再興、米沢文化懇話会(現在の市芸術文化協会)や市児童文化協会の創設にもかかわるなど、地域文化の保護に尽力し、芸術文化活動の礎を築いた。(中略)
茂吉文化賞は本県の芸術、学術分野で顕著な功績をあげた個人、団体の顕彰を目的に1955(昭和30)年に創設された。今回、受賞候補に8個人2団体が挙がり、24日に県庁で開かれた斎藤茂吉文化委員会(委員長・吉村美栄子知事)の最終選考で決定した。これで受賞者は144個人28団体となった。