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さまざまな体験通し教育 光見つけ歩む姿に喜び
フリースクール運営 白石祥和さん・森健太郎さん(H12卒) 2009年6月8日山形新聞掲載記事

白石さん森さん

 不登校や引きこもりなど公教育になじめない児童、生徒の受け入れ先として注目されているフリースクール。白石祥和さん(28)=米沢市太田町3丁目=と、森健太郎さん(27)=同市大町2丁目=は、米沢市南原石垣町でフリースクールwith優(ウィズユー)を運営し、勉強だけでなく、さまざまな体験を通した教育を実践している。
  二人は米沢一中、米沢興譲館高の同級生。ともに大学で教員免許を取得した。教育実習や小学校での勤務経験から、不登校や引きこもりの実態、子どもたちの悩みの深さを知る。学校教育がすべての子どもの悩みや、登校が困難な状況に対応できるわけではないと痛感。2007年5月、「with優」を開設した。現在、市内外の中高生8人が通う。
  「子どもたちは生徒というより仲間」と白石さん。和気あいあいとした雰囲気が「with優」の特徴だ。各教科の指導だけでなく、農作業や体育の授業も。決まったカリキュラムはない。子どもたちそれぞれの個性や希望、適性に応じた柔軟な対応ができる。子どもたちが帰宅した後も、個別相談や家庭訪問の時間を設けたり、ホームページを更新したりして一日は瞬く間に過ぎる。
  7月には、校舎を利用してピザなど軽食を提供するレストランをオープンする予定。コミュニケーション能力などを身につけさせるため、店の運営はある程度、生徒に任せるつもりだ。開店に向け、生徒と一緒にレストランのオープンテラスやピザ窯を手作りする日々。子どもとのコミュニケーションを大切にする二人にとって、開店準備の作業時間は大切なひとときだ。
  昨年度は3人が大学入学検定試験(大検)に合格。学びやを巣立った生徒もいる。「子どもが自分の希望を見つけ、新たな道を歩み始めた姿を見られることがうれしい」。二人は口をそろえた。

フリースクール・with優ウェブサイトhttp://www.with-yu.net/

6月8日山形新聞