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東大主将燃える 南陽出身、米沢興譲館高出・高橋内野手 (H17卒)
2009年4月26日 河北新報社コルネット掲載記事

 東京六大学野球春季リーグで、1997年の秋以来23季ぶりの最下位脱出を目指す東大。主将で中軸として引っ張るのが山形県南陽市出身の高橋雄康内野手(4年、山形・米沢興譲館高出)だ。チームは4連敗中だが「個々の能力はここ数年で一番高い」と自信を見せる。

 今季、優勝候補筆頭の早大には2試合とも大敗したが、続く昨春覇者の明大戦では、2試合とも1点を争う好ゲーム。明大の主戦野村祐輔投手の連続自責点0の記録を52回で止めた。高橋も3番二塁手で先発し、野村から左前打を放った。「チャンスで打つ準備はしてある」と意気込む。  

南陽市沖郷中1年で野球を始めた。米沢興譲館高から1年浪人して東大入学。二塁手として堅実な守備を売りに1年春からベンチ入りし、2年春から先発出場を続ける。通算出場試合数はリーグ屈指の59試合に上る。

 入学後、チームは3勝しか挙げていないが、神宮球場でプレーできる幸せを感じている。時には1万人を超える観客が入り「雰囲気が明るく、ステージの上で野球をしているよう」と話す。

 「『(元巨人の)江川(卓)からファウルを打った』と自慢していたOBがいたが、プロ入りする選手と対戦できるのはうれしい」とも。ソフトバンクの久米勇紀(明大出)、日本ハムの山本一徳(早大出)ら好投手との真剣勝負はいい思い出だ。

 もちろん、勝利へのこだわりは強い。高3の夏、甲子園を懸けた山形大会予選で4強入りした羽黒に1―4と惜敗してから「野球エリートには負けたくない」という思いを持ち続ける。

 すでに就職先も決まり、野球に集中できる環境は整った。今年は創部90年の節目。立大、法大と、勝ち点を奪うチャンスがある大学との対戦を前に「終盤まで接戦に持ち込めば相手は必ず焦る。必死に勝ちにいきたい」と燃えている。

河北新報コルネットより引用